(事例検証)『経営力再構築伴走支援』⑧ Vol.261
~負けない小規模事業者の進み方~
◆テーマ:〝チーム力強化と離職率低下で事業推進〟
☆H社の場合
■業種 有資格者事務所
■従業員数 15人
■業務内容 相続対策&相談、申請・書類作成他
H社代表「前回の研修から時間が少し経ってしまいました。また振り返りの意味で研修をお願いします。スタッフもあれから少し増えましたので…。」
山田英司「承知致しました。ご依頼頂きありがとうございます。」
H社代表「お陰様で、貴社の診断のお陰で離職者もなく、声掛けを始めマネジメント全般において活用させて頂いています。
相手のことを考えて、話し方なども幾分かは意識してできるようになりました。」
山田英司「いやぁ、そうおっしゃって頂けますと嬉しいです。ありがとうございます。」
H社代表「部署移動や配置替えなど簡単にはできない我々のような規模の事業では気持ちよく働いてもらえる配慮や、
新規採用者に対し事前に気遣うべき点、現スタッフとの関係について等とても重要だと思っています。」
山田英司「社長のお考えに敬服致します。まさに今後の事業継続に重要な視点ですね。実はお陰様でコロナ以降少しですが弊社診断のご利用者が増えました。」
H社代表「そうですか、分かるような気がします。ウチでは皆で診断結果を共有するようにしていますが、そろそろメンテナンスと言いますか振り返りがあるといいなぁと思いました。」
山田英司「ありがとうございます。では早速研修をスタートしましょう!」
H社代表「では皆に入室するように連絡します。先生は一旦画面オフで待機願います。」
◆現状
H社代表は有資格者であり、事業の代表でもあられる。ご自身も当然業務をこなされるが仕事の獲得力も抜群である。
まさにスーパーマン的な仕事人間。人間的にも魅力あふれる雰囲気で失礼ながら俗にいう人たらしなのだろう。
副代表とも二人三脚で最強のパートナーとなっている。
しかし、組織運営になるとまた異なるスキルが必要になる。
私共のツールを使い、採用・配置・編成・※社内マネジメントなどワンストップで活用をされていらっしゃる。
◆問題点
- H社代表は経営・業務・営業と日々ご多忙。
- 業務は専門性が高く、スタッフの戦力化にはそれなりの指導と時間が必要。
- H社代表ご自身は行動的なご性格である半面、細かい指導等は苦手であられる。
◆H社の強み
- H社代表の営業力は事業のドメインである。
- パートナーの副代表は計画的でH社代表の補強役を十分に果たされている。
- 今後の市場性を満たした有資格者によるサービスは独自性もあり事業は成長志向。
◆H社の弱み
- H社代表・副代表共にマネジメントスキルでは弱い面が見受けられる。
- 同社では専門知識等の指導がとても大切な反面、※社内マネジメントはどうしても力不足 になる。
- 守備行動派人材が不足しているため、経営や業務の持続化においてやがて問題が起こる可能性がある。
◆アドバイスポイントと解決の方向性
- 導入頂いた診断結果(※コミュニケーションスタイル)を各人に再確認して頂く。
- 各人のパートナー編成について懸念点と課題を学んで頂く。
- さらなる事業安定化に向けて新規採用は守備行動派(※レシーバースタイル)に絞る。
専門家所感
社長ご自身について
H社代表(攻撃行動派のご性格)はご自身の弱点を十分理解され、事業推進のための補強ツールを早期から導入されていらっしゃる。
さらに、ツール情報を社内共有され、チーム力の向上はもとより、スタッフのコミュニケーションにもとても気を配られている。
外部活用
診断結果をチームのお互いが共有することでコミュニケーションの偏りを皆が理解し、相手へのリスペクト素材とされている。
前回研修から少し時間が経っていたので振り返りの意味で再び研修による効果アップを行った。
またチーム編成に関する相談があり、良い組み合わせや不足人材をアドバイス。
経営持続に不可欠な守備行動派の採用に集中するため募集文言も同タイプが好む内容に修正するようアドバイスを行う。
対策の道筋
チーム内でストレスの高いコミュニケーションがロスを招くのは必至。
ミスの低減に始まり、皆が気持ちよく仕事をすることが生産性向上に繋がる。
また他の人との違いや配慮すべき点などを理解することで離職率も低下させることができる。
今後は定期的に研修を行い、※コミュニケーションメンテナンスを展開する。
またチームのアウトプット向上や事業継続性の観点から最適な編成(※チームバランス)を目指す。
※社内マネジメント
小規模企業においては社長や代表が指導・育成・管理を行う必要があり、個々人のコミュニケーション課題を始め、
先輩後輩・年齢差・男女間・新規採用者と既存スタッフ等と様々な局面でのコミュニケーション問題を解消し、皆のストレスを低減させる必要がある。
特に採用難である昨今、これらの対策は離職率低下や採用者の早期戦力化を始め安定的な組織運営において益々重要になる。
※コミュニケーションスタイル
人には話し方&聞き方において特有の偏りがある。それらは個々人が持つ性格の影響を受け、人によって大きく異なる。
これをコミュニケーションスタイルと呼んでいる。組織内ではこのスタイル違いから様々な問題が生まれる。
そのため偏りを相互理解しお互いを認め合うことでロスやストレスを大幅に低減することができるわけだ。
※レシーバースタイル
弊社が提唱する8つのコミュニケーションスタイルの1つの形態。守備行動派(性格)の影響を受け、協調性があり和やかなムードを
チーム内にもたらす、その反面、変化に対しては拒否的なコミュニケーションが増える傾向があり、融通が利かなくなる場合がある。
※コミュニケーションメンテナンス
中長期の人間関係ではコミュニケーション課題が必ず生まれる。家族・夫婦・友人・組織等がこれに当てはまる。
この場合、定期的に各人の特性や偏りを客観的に把握する機会を創ることでよりよい関係が実現できる。このようにお互いの関係を、
性格やコミュニケーションスタイルを使って棚卸しする機会を持つことをコミュニケーションメンテナンスと呼んでいる。
※チームバランス
小規模事業者は通常人材移動や入れ替えが不可能なため、採用時にはできる限り現チームとのバランスを考慮したタイプ構成を目指すことが重要。
日本は守備型人材が多く市場との協調面からもできる限り 守備型人材が若干多い組織が良い。

